大学生2年生から、個別指導塾と家庭教師の掛け持ちのアルバイトから、その後、プロの家庭教師として、生徒と家庭教師の育成といった仕事をしています。
個別指導塾と家庭教師で教えていた科目は、中学生の国語・社会・英語・数学と高校生の国語・社会・英語を教えており、家庭教師としては、延べ8名の生徒(女子6名、男子2名)を指導していました。
大学卒業後は、1クラス10人~15人くらい生徒がいる集団指導の塾で小学生の国語・算数と中学生の国語・社会・英語を担当をし、その後、静岡の家庭教師派遣会社で家庭教師として仕事をしています。
中学受験の家庭教師としてはプロと呼べるのではないでしょうか。
塾も家庭教師も、学生のバイト募集が多いのも事実です。そのため、学生時代の経験を元に比較してみましょう。
集団塾と個別指導塾の違いとは
集団塾では、つつがなく授業を進行することが第一でした。
次の授業や塾の後に他の予定が控えている生徒もいたので、終了の時間厳守は絶対でした。
隣の生徒と少し私語をしたりすることもありますが、全体の進行の妨げになるようなものでなければ、特に厳しく注意したりはしませんでした。
定期的に行われるテストで、ある程度生徒の成績は把握しますが、一人ひとりの理解度を毎回把握する必要はなかったです。
淡々とカリキュラム通りに進行する冷静さが必要だと思います。
一方、個別指導塾では、生徒一人ひとりの理解度を把握する必要があります。
自分が説明したことに、生徒がどんな顔でリアクションをするのかをよく観察して、理解してなさそうであれば戻って説明をしてみたり、理解の早い子にはどんどん問題を解かせたりと、授業の進行よりも生徒の理解度を重視して指導しなければなりません。
家庭教師は最も時間が自由な仕事かも
家庭教師は最も時間が自由な仕事かもしれません。
少し遅れてると思えば、その場で親御さんに許可を取って授業時間を延長したり、テストを頑張った直後は授業を少し早めに切り上げて他愛もない話を生徒としたりしました。
生徒の部屋でマンツーマンで教えるため、生徒との距離が最も近く、生徒自身のモチベーションをキープさせることが大変でした。
塾ではなかなか担当を替えるというわけにはいかないことでも、家庭教師をかえることは簡単なので、生徒はもちろん、親御さんのモチベーションも保たなければならないです。
少し授業時間を延長することによって、「時間以上にしっかりやってくれる」という印象をもってもらうことが、家庭教師をするうえでは重要だったと思います。
教育現場を運営していく現場を実際に見てみたい!経験してみたい!と思う人は塾がおすすめ
マニュアル通りにこなすことが得意で、それを続けていても苦にならない人が向いています。
塾では、塾のマニュアルがありますから、それに沿って教えることになるのですが、複数のクラスを担当することになると、1日に2度3度別の生徒に同じ内容を同じように教えなければなりません。
また、塾の夏期講習や特別講義などの営業を頼まれたり、新年度の時期には塾の説明会の資料作りや会場準備などを社員の方から頼まれる場合があります。
営業にノルマ等はありませんでしたが、私は生徒に講習の営業をするのが苦手でした。
ただ、教育現場を運営していく現場を実際に見てみたい!経験してみたい!と思う人は塾の仕事は向いています。
個人的には、進路相談の三者面談をすることになったとき、とてもやりがいを感じました。
家庭教師の仕事が向いている人は、目の前の生徒と常に二人三脚になれるかどうか
ひとつのご家庭の中に入っていく仕事なので、こちらが人見知りをしないことは前提だと思います。
もちろん、担当する生徒と初めて会うときは緊張しますが、こちら以上に生徒は緊張しているのですから、お互いの緊張を教える側から解いていかなければいけません。
また、それと同じくらい、生徒や親御さんに不信感を持たれないことが大切です。
どんな教え方をしていても、成績が常にあがりつづけるということは、まずありえないです。
そのような停滞期に、生徒にも親御さんにも辛抱強く耐えてもらわなければなりませんから、「頑張れば成績はあがるんだ」ということを説得できる人が向いています。
そのためには、口先だけの説得力よりも、普段から生徒や親御さんのことをよく観察していなければなりません。
目の前の生徒と常に二人三脚でいるつもりで、塾の仕事以上に熱意が求められます。