現役大学生に聞いた受験テクニック

苦手な理科を克服して現在国立大学に通う大学生に受験勉強の学習の仕方について伺いました。
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理科は総じて苦手だった

もともと、理科は総じて苦手でした。
理科には一般に、地学、化学、生物、物理の教科がありますが、全てに共通する必要な能力は、高い暗記力です。

物理は数学と似た点があり、原理を理解して公式を覚えれば基礎問題は一通り解くことができると思います。
しかし、一定以上の難易度に到達すると、問題に対する解き方を理解し、何十もの解き方を覚えて新たな問題に取り組まねばなりません。

また、生物は好きだったのですが、基礎から応用までが暗記項目であったため、苦手な意識をずっと引きずっていました。
化学に関しても、各元素の性質を細かな点まで覚えておかなければ対応できない問題が多かったため、苦手でした。

即答力を上げることで解き方を暗記

地学や生物は、計算や共通する公式が少なく、暗記することがとにかく必要だったため、ノートや教科書の重要な単語を暗記用のマーカーで隠して、1秒以内に答えられるようになるまで繰り返しました。
単語を覚えたら、図を見て、図から単語とその性質や働きを淀みなく説明できるようになるまで、一連の作業を繰り返しました。

化学も暗記の方法は地学や生物と同じ手法を取っていました。
化学の場合は、暗記と平行して、基礎の問題から標準の問題まで、できるだけ量をこなすようにして解いておりました。
一通り暗記をしてからでは時間がかかるため、まだうろ覚えの状態であったとしても問題を解き始めます。

そして間違えた問題は印を付け、日数を空けて何度も繰り返し解きます。
間違えた問題を全て正解するようになったら、応用問題を解いていくようにします。

物理を勉強する際は、原理を理解したら基礎から順に問題を解いていきます。
応用問題は解き方を理解しないと解けない問題が多いため、1秒で式を書き始めることができるまで慣れさせます。

理科の問題は、総じて量が多く、少しでも速いスピードで解答することが必要とされます。
問題の解き方を覚え、何度も繰り返し解くことによって問題に慣れることが重要です。

時間に余裕ができることで応用問題にも対応できるようになった

暗記するだけでは心もとないため、自分は、必ず現象や式の成り立ちを理解してから覚えるように勉強していました。
学校のテストや受験の直前まで、基礎から応用まで、一度でも間違えたことのある問題は繰り返して解いていたため、多様な問題に慣れることができ、試験本番でもほとんどの問題は抵抗なく速いスピードで取り掛かり、解くことができました。

1,2問は見たことのない問題が出題されることもありますが、問題文中の単語には自分が覚えている単語が少なくとも1つはあるため、それを手掛かりに考えれば解き切ることができました。
学校のテストですと、学年で1番になったこともあり、苦手意識がより強い分野のテストでも常に上位を保つことができるようになりました。
受験に関しても、自分の第一志望校に合格することができました。